あるある人狼 はじめてのGM

この記事は、盛り上げポイント2000pt以上お持ちの「まよこ」さんに寄稿して頂きました!

あるある人狼 はじめてのGM


「GMとは何?」
「GMをやってみたいけど、GMって何をするの?」
この記事はそんなあなたのためにあります。
誰でも最初ははじめて。わからなくて当たり前。
あなたがあるある人狼GMを知り、より楽しんでくださるならば、こんなにうれしいことはありません。

GMとは何?

そこから?
いえいえ、意外と聞かれることの多い質問です。はずかしながら私も疑問に思いました。
GM=Game Master――つまり、ゲームの「進行役」。
ですから、基本的にGMはプレイに参加しません。
「そんな!自分はゲームで発言したい!」と思われたあなた。
GMになることは勧めません。
これからもプレイヤーとして他の方のお部屋に入り、プレイを楽しまれてください。

GMって何をするの?

  1. ネタ仕込み:お題の準備をする
  2. 部屋を立てる
  3. ゲームの進行をする
    1.  議論の交通整理
    2.  勝敗の判定
    3.  プレイヤーのフォロー及び荒らし対策

GMになるには

1 ネタ仕込み:お題の準備をする

まず、あなたが楽しむために重要なことを、声を大にしてここで。

「逆転なし」の「ランダムお題」ならば、GMあり部屋にする意味がありません。

理由は、上記「GMがやること」を振り返られてください。

ですから「逆転あり部屋にする」か「お題を自分で作成する」のどちらかは必ずなさってください!

逆転とは(以下「逆転」に統一します) ………………

狼逆転モード 人狼を投票で吊るのは逆転なし部屋と同じですが、村人が人狼吊りに成功した後、140秒以内に人狼が村人のお題を当てたら人狼の勝ちとなるルールです。
あなたの判定次第で勝敗が決まります。
判定がプレイヤーの気にいらなかった場合、プレイヤーからクレームを受けます。
最もプレッシャーのかかるGMの仕事といえるでしょう。
人狼の解答権は何回あるか? どういう形で答えればいいか? 村人からヒントを出していいか? 人狼が複数いる場合、人狼同士の話し合いは可能か?
プレイヤーとのトラブル防止のため、ルールは明確に示してください。


入力欄 それでは、いよいよ実践。実際の手順は以下のとおりです。
手順1 「GMになる」をタップ。
手順2 入力欄を順に埋めていきます。
手順3 プレイ人数を設定します。

私の感覚としては、GM含め5~7人を推奨致します。
画面にプレイヤー全員が収まり、かつ議論がもつれることなく盛り上がる人数です。
人狼の人数は

  • GM含め6人以下……1人
  • GM含め7人……1~2人
  • 狼の人数ランダムの場合は人数に応じて人狼数が自動で決められます。
    あなたも、人狼が何人いるのかはスタートしないとわかりません。

過去に「村人3人vs人狼3人+GM(私)」で対戦したこともありました。意外と盛り上がりました。
しかし、逆転ルールを適用されるならば、人狼の数はプレイヤー全体(GM除く)の人数の3分の1を下回るように設定する方が盛り上がります。
何より、上記のお部屋のように村人と人狼が同じ人数の場合、味方の人数は両者同じなのに
村人側の勝利チャンスは投票時の1回
人狼側の勝利チャンスは投票時と逆転の2回
では不公平。プレイヤーからクレームもきます。

※平和村(別名:吊られ村)とは ………………

通常のあるある人狼では、投票が一番多かった人が負けです。
しかし、平和村はその逆。投票が一番多かった人が勝ちです。
全員が「村人」のお題で会話をします。
狼の人数を「吊られ村」にすると必ず、「ランダム」にすると一定確率で「平和村」仕様になります。
平和村についての詳細はこちらの記事で紹介されています。

手順4 議論時間を設定します。

プレイ人数を設定したら、それに合わせて適切な時間が設定される仕様になっているようです。
ですから、私は自分で時間を設定したことがありません。
(ちなみに、設定はGM込み5人……4分 GM込み6・7人……5分)
時間を設定される場合は、仕様による設定より短くされることを勧めます。
理由は、後から述べるプレイ中の「時間短縮」に関連します。

手順5 「雰囲気」「レベル」「下ネタ」を設定します。
雰囲気……主にはプレイヤー同士の言葉遣いだろうと思います。
「丁寧」なら敬語で、「リラックス」ならタメ口OKというところでしょうか。

私はいつも「丁寧」にしていますが、プレイヤー同士のタメ口は、プレイヤーの皆様同士がよければOKとしています。
ただし、私はGMの礼儀として、基本的にプレイヤーの皆様には敬語を用いています。

レベル……「上級者を希望!」に設定すると、初心者フォローをしなくていい分、慣れた強いプレイヤーがやってきます。それだけ議論もハイレベルなものとなり、GMとしてのフォローも高度なものを求められると感じます。おしかりも厳しいものとなります。
下ネタ……「許可」に設定すると、荒らしに遭いやすくなることは覚悟されてください。「許可」すれば議論の幅が広がりますし、何より盛り上がります。ただし、下ネタ禁止部屋では「下ネタを言えば即通報」とシンプルにできる対応が、そうできなくなる分、荒らし対応が難しくなります。また、何を通報対象とするかの線引きも難しいところです。
なお、プレイヤーのフォロー及び通報の仕方は「C プレイヤーのフォロー及び荒らし対策」にて。
手順6 お題を設定します。
「ランダム」を押せば、運営様渾身のお題が出てきます。
もちろん自作お題でもOK!(私はいつも自作お題でやっています)
手順7 一番上「タイトル」を記入します。
作文でも、タイトルは最後に設定した方が、内容にまとまりが出ますね?
このタイトル欄に、あなたが用意する部屋の情報をある程度書いておけば、プレイヤーに対してかなり親切です。あなたとしても、来てほしいタイプのプレイヤーをある程度選べることにもなります。
特に、
  • お題の内容に偏りがある(例:「漫画」「アニメ」のような特定のジャンルものなど)
  • 少々変わったルールで進めたい(例:「延長なし3分村人」)
の場合は、プレイヤーとのトラブル防止のため必ず書かれてください。

事前準備の手間がかからない順は以下のとおりです。
(初級編) 「ランダムお題」の「逆転あり」
メリット……すぐに遊べる。
注意点……逆転判定においてのプレイヤーのクレーム対策が大変。
※「逆転あり」にされる場合、お題は単語にすることを勧めます。プレイヤーが逆転しにくいからです。それはGMのあなたの逆転判定のしづらさに直結します。
(中級編) 「自作お題」の「逆転なし」
※ランダムお題を使っても、質問をあなたが考えたならば、お題は自作したものと考えていいと私は思います。
質問の内容が異なれば、議論が全く違うものになるからです。
それほど、質問の質は議論の質、つまりゲームの質を左右します。
メリット……逆転判定のストレスがない。お題を考える楽しさや、あなたが用意した意図通りにプレイヤーが動いてくれる気持ちよさがある。
注意点……自作したものにクレームがくるのは、逆転判定のクレーム以上に辛い。
(上級編) 「自作お題」の「逆転あり」
メリット……お題を考える楽しさや、あなたが用意した意図どおりにプレイヤーが動いてくれる気持ちよさ。完全にあなたがつくったシナリオでゲームが動く楽しさは格別。
注意点……上記初級編・中級編のデメリットがそっくりあてはまります。失敗はすべて自分のせい。

2 部屋を立てる

「部屋を作る」を押して待つだけ。
GMである以上、プレイヤーが来られるのを黙って待つのみです。
あなたがいなければゲームが始まりません。
「スタート」ボタンはあなたの画面にしかないのです!

3 ゲームの進行をする

プレイヤーが入ってきて下さったら、全員にあいさつ。
プレイ人数が揃うまで、プレイヤーを待たせてしまうことがあります。待ち時間が長いためにプレイヤーが退出してしまうこともあります。それを防ぐのもGMの仕事といえるでしょう。
一方、プレイヤー同士が待ち時間に雑談している場合、他のプレイヤーが入りにくく感じる場合がありますから、入室を促す発言も必要となることがあります。
もちろんあなたも雑談に加わって構いません。

待ち時間の雑談については賛否両論ありますが、私は賛成派です。
理由1 人が人を呼ぶ。
理由2 プレイヤー同士が話しやすくなり、プレイが円滑に進みやすくなる
いずれにせよ、人が集まるよう心を砕くのです。
待ち時間の間に、初心者の疑問に答え、スムーズに議論に入れるようにすることも大事です。

A 議論の交通整理

以下はあなたしか操作できないこと。

「スタート」
「時間変更」
…「1分追加する」「1分減らす」「会話時間終了」

時間変更 GMなし部屋ではみんなが使えるボタンが、GMあり部屋ではGMの手もとにしかありません!
あなたが使っている機種がiPhoneである場合、15秒を切ると時間操作ができなくなりますから、時間の増減がいるかどうかの確認をとる必要があります。
(私はゲーム開始直後に「時間延長や短縮は早めに」と伝え、希望があった場合のみ延長・短縮するようにしています)

※時間短縮は慎重に!

「時間を設定される場合は、仕様による設定より短くされることを勧めます」の理由。
時間延長は何度もできますが、時間短縮は取り返しがつきません。「まだ考えたいのに時間短縮されてしまった」とプレイヤーに思われた場合、あなたのGMとしての信頼を損ないます!

B 逆転モード時の勝敗の判定

人狼の確認 村人が人狼吊りに成功した後、140秒以内に人狼が村人のお題を当てたら人狼の勝ちとなるルールです。
あなたの判定次第で勝敗が決まります。
人狼の解答権は何回あるか? どういう形で答えればいいか? 村人からヒントを出していいか? 人狼が複数いる場合、人狼同士の話し合いは可能か?
プレイヤーとのトラブル防止のため、ルールは明確に示してください。
「逆転失敗」の場合、村人の皆様に正解を言ってもらうといいでしょう。

逆転が起こる場合 逆転が起こらない場合

逆転が起こる場合 私は「解答権ひとり1回・人狼がひとりでも正解すれば逆転成功・村人からのヒントなし」で進めています。
理由1 村人側を守るため。人狼に何回も解答権があると、村人側は勝ちにくくなる。
理由2 人狼側にじっくり考えてもらうため。また、人狼側が複数いる場合は、わざと解答内容をチーム内で違えて手広く逆転成功をねらうこともできる(シンキングタイムは案外短く、話し合いの時間は実質とれない)
理由3 「議論で相手陣営から情報を引き出す」というあるある人狼の趣旨を保つため。ヒントは議論の中にあり!
また、「逆転失敗時に村人が正解を言うこと」は、両者にとってメリットがあると思っています。
村人側のお題がすぐに人狼側に伝わるのみならず、逆転において観戦者と化していた村人側に発言していただくことで、参加者としてゲームに戻ってきていただくことができます。
もちろん「逆転成功」時にも村人が正解を言ってもいいでしょうが……

C プレイヤーのフォロー及び荒らし対策

  • 初心者……「何を言えばいいのかわからない」「お題はどこで見るのか」など、わからないことは多いものです。率先して教えて差し上げてください。
  • 議論を引っ掻き回す人……あるある人狼において、議論を引っ掻き回すのも戦略ではありますが、プレイヤー間のクレームを起こしやすい人でもあります。あまりにもひどい場合は軽く注意しましょう。
  • 議論内容の補足……プレイヤー同士で自浄作用が起こらなかった場合にのみ行います。「自分は村人で、お題について本当の情報を言っているのに、他のプレイヤーが知らないがために人狼と思われて吊られた」というプレイヤーの声を聞いたことがあります。あなたが知っている範囲で構いませんし、調べても構いませんから、情報を補足してプレイヤーを守りましょう。
  • 議論が盛り上がらない……質問1~3の「参考質問」を使うことを促しましょう。自由に開けていいとも伝えれば議論が進みます。
  • いじめを招きかねない発言……うまくマニュアル化できませんが、あるある人狼における問題点であろうと感じます。あなたのうまいフォローが求められます。
  • 荒らし……あなたが毅然と注意した上、プレイ後通報してください。
    また、プレイヤーには「荒らしは無視してプレイ」を訴えてください。みんなで「荒らしがいようとゲームは荒らされないよ」という顔をするのが一番の対策です。
    荒らしは私たちを困らせたいのです。ならば、私達が困らなければいいのですから。
    あるある人狼のブロック機能についての詳細はこちらの記事で紹介されています。
ゲーム終了後、プレイヤーにお礼を言ってください。

よほど急いでいない限りは、GMは最後に部屋を出るのが望ましいでしょう。
理由1 プレイ後、あなたに何か言いたいことがあるプレイヤーがいるかもしれないから。
理由2 リアルにおいても、会場主は最後に会場を出ます。来てくださったお客様をお見送りしたり、忘れ物などのチェックをしたりするものです。
ネットもリアルも人がいるものである以上、ネットでもリアル同様の作法が必要であろうという私の考えより。

最後に。

私は最初に以下のとおり書きました。
基本的に「GMはプレイに参加しません」。
「そんな!自分はゲームで発言したい!」と思われたあなた。
GMになることは勧めません。
これからもプレイヤーとして他の方のお部屋に入り、プレイを楽しまれてください。

これは決して突き放したわけではありません。
私はプレイヤーとしては弱く、ゲームポイントの9割5分はGMとしてのものです。そういう者として、ゲームは来てくださるプレイヤーこそが重要な役割を果たすということを切に伝えたいのです。
「GMなし部屋」もありますとおり、GMがいなくてもゲームはできます。
それでも、GMになったあなたのお部屋にプレイヤーが来てくださいます。
来てくださるということ、自分が用意したお部屋で遊んでくださること、さらには喜んでくださるということに、自然と感謝の気持ちが湧いてきませんか。

こうして記事を書き上げることができたのは私の力ではありません。
そもそも運営Ryo様なしにこの記事自体が成立しないのは言うまでもありません。
また、執筆の話を通してくださったガーリック様・しゃや様
記事校正をしてくださったしゃや様
画像撮影にご協力くださったす様・のら様・杜ひま様・ガーリック様・しゃや様
いつも私のお題で遊んでくださる常連の皆様
部屋に入ってくださるすべてのプレイヤーの皆様
そして、長いばかりの拙い記事を読んでくださったあなたに
心より感謝申し上げます。

 

HTML作成は、しゃや氏にご協力を頂きました!

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